長崎県”人間と性”教育研究協議会

21回長崎セミナー

◆日時 2010年12月11日(土)  長崎大学医学部保健学科にて

◆セミナーの様子
     参加者が59名でした。寒い中お出かけいただきありがとうございました。
     分科会もパネルディスカッションも充実して、好評でした。
     携わっていただいた、スタッフも喜んでいました。

  A分科会の様子   小学4年  保健と道徳   「二次性徴と命の誕生のしくみ」
  
 そろそろ始まるおとなの体への変化を肯定的に受け止められるような授業を目
指し、今回はその中で「命の誕生のしくみ」について報告。



コーディネーターは安日泰子

 精子と卵子の出会いから出産という性交をきちんと取り入れた、子どもたちにと
って重要な内容で、指導に当たっては、保護者へ前後のフォローがなされるなど、
様々な配慮がされた授業でした。



  研究協議では、外部講師として、性教育を実施していく上での悩み、問題など
が出され、受ける側の学校職員にとって、とても考えさせられました。講師など、依
頼する場合は、入念な事前打ち合わせが、大切だと痛感しました。

          

  B分科会の様子   中学三年 保健体育「性感染症の拡がりと、これからの自分たちの性行動について」
 性感染症やエイズについて教科書を中心に学習し、自分たちに身近であることを、
模擬体験的なゲームで実感。事前アンケート結果やデータを通し考えさせる。


コーディネーターは中村まり子

導入の模擬体験ゲームでは,和やかな雰囲気が出来上がるとともに,性感染症の拡
がりを体験しました。そこから,アンケートの結果や新聞記事を通して,性感染症を身
近に感じ,どんどん授業に引き込まれ,「人はなぜ性的なふれあいをするのか」という
お話で,性を肯定的にとらえられるようになったという感想が多かったです。  


◆パネルディスカッション        司会 : 安日泰子 (本会代表・産婦人科医)
  テーマ  「デートDVを考える」

  パネラー ★原 健一さん (佐賀県DV総合対策センター所長)
           
 2001年、DV加害者男性に対して非暴力ワークプログラムを行う「メンズサポートふくおか」を設
 立。福岡県内の精神科病院ではDV被害者女性を支援するために「DV外来」を立ち上げ、同時
 に心理士としてカウンセリングにあたる。2007年より現職。内閣府「女性に対する暴力に関する
 専門委員会」専門委員、内閣府「女性に対する暴力予防啓発教材検討会」委員
 
 「望まない妊娠、なぜ佐賀県に多いの?」
中絶率が全国でワースト1位だった佐賀県。そのため、佐賀県は性教育・デートDV防止などに取り組んでいる。
その様子が報告されました。
 
  パネラー ★永松美雪さん(佐賀大学医学部母子看護学講座講師)
 長崎大学医学部附属助産婦学校卒後、久留米大学病院産科、佐賀県神埼郡千代田町役場
 保健福祉課、医療福祉専門学校緑生館看護学科教員、吉村産婦人科に勤務、2009年より現
 職。2008年度から佐賀県DV総合対策センターと共同で中学のための教育プログラムを作成し、
 佐賀県予防教育事業として展開

 「お互いに尊重する関係を作る教育プログラム」
 佐賀県の中学生の意識と行動に関するアンケート結果の紹介しながら、家庭でのコミュニケーションの大切さを説く。そして、実際の中学生への予防教育の取り組みを紹介されました。

  パネラー ★NPO DV防止ながさき 松本 美惠子さん
 長崎県の事業として、DV指導者養成講座を開催し、指導者を育成している。
 
 中学生に「暴力」について尋ねてみるが、認識があまりできていない。
 「辛い」と感じるのが、暴力であり、それは、心への暴力もありうる。という事を伝えている。
 子どもたちはデートDV被害の相談を友達にしている事が多い。だからこそ、的確なアドバイス、被害に気づく力を子どもたちにもつけていきたい。と活動内容やデートDV 教育受講後のアンケート結果を紹介されました。
  パネラー 長崎大学医学部保健学科 学生
 宮原ゼミの学生が、中学校などの授業の一部に参加。
 ロールプレイを通してピュアエデュケーションの様子を報告。
 ハリーポッター似の「ぽったー」さんのキャラがとてもかわいかった!
 
 学生たちも演じることで加害者・被害者の経験ができて、「いやな事は、いや」と言えるようになった。また、「これがデートDVだと判断できるようになって、よかった。友達の相談のときも役立っている。」という感想が述べられた。
  パネラー 長崎県教員
 長崎の中学の気になる子どもの話から、DV防止教育に取り組み始めたという報告がありました。
 「束縛されてもいい。無関心よりいい」という子どもの言葉が心に突き刺さりました。
 そんな子どもたちに、どう寄り添っていくのか。保健室で日々格闘している養護教諭から報告されました。


  第22回長崎セミナー  第20回長崎セミナー  19回長崎セミナー   過去の記念講演   トップ